福井新聞ミニコンサートシリーズ

福井新聞社が、県内外の音楽家の方々を招いて毎月開催している「ちょっと素敵な音楽会」。多彩なラインナップ をお気軽にお楽しみいただきます。

2021年1月~6月のご案内

会場:福井新聞社・風の森ホール
時間:18:30開場、19:00開演
全席自由で午後7時開演。
飲み物とケーキ付き1700円(4、6月のスペシャル公演は2500円)。
チケットは各コンサートの前月の演奏会日から、本社読者センターで販売する。
問い合わせは同センター
電話:0776(57)5140

1/15(金) 歌声のように心癒やす

出演:二胡 野沢香苗さん

二胡 野沢香苗 画像
 1月15日の新春のステージは、坂井市出身の二胡奏者、野沢香苗さんが華やかに彩る。「奏音(kana―oto)~新春の二胡の響」と題し、歌声のような二胡の音色で心癒やす曲を響かせる。
 二胡は中国の民族楽器で、野沢さんは女優として出演した舞台で魅了されたと話す。2007年に日本人奏者として初めてメジャーデビュー。台湾や上海、フィンランドなど国外にも演奏の場を広げている。21年に二胡の演奏と歌をまとめたニューアルバムをリリース予定。
 京都の寺を訪れた際、木々の枝間から差し込む光に心引かれ初作曲に挑戦した「HIKARI」ほか、オリジナル曲を織り交ぜたステージとなる。「年の始まりをリラックスしていただけるよう、音に身を委ねてもらえれば」と心を込める。
 コロナ禍で、配信ライブを中心とした活動が続いている。「同じ空間で、響く音を共有してこそ音楽。久々の故郷で公演を楽しみたい」

2/19(金)名曲の特徴を弾き分け

出演:ピアノ 黒田愛里さん

黒田愛里さん 画像
 2月19日は、ピアノのソロステージのプログラム。ロマン派の作曲家で、同時期にパリに拠点を置いたショパンとリスト。音楽性や性格は全く違うが、年齢は近く才能を認め合っていたという2人の天才作曲家の作品を、ピアニスト黒田愛里さん(鯖江市)が届ける。
 黒田さんは東京音大卒で、在学中は東京ピアノコンクール最高位など受賞歴を重ねた。5年前から故郷に戻り、県内を中心に活動している。
 ショパンについて黒田さんは「今年亡くなった恩師に、よく手ほどきを受けた」という。繊細で柔らかく、叙情的なショパンらしいバラードを選んだ。一方、超絶技巧曲に挙げられるリストには初挑戦、初披露。2人の特徴を「しっかりと弾き分けたい」と意欲を見せる。
 クラシックの堅苦しいイメージを覆し、一度は耳にしたことがあるような曲を中心に演奏する。「小さい子どもさんも含め、皆さんに楽しんでほしい」と話す。

3/19(金)「いろんな表情」伝える

出演:フルート 辻好さん

フルート 辻好さん
 福井市のフルート奏者、辻好(つじこのみ)さんが3月19日のステージに登場する。「来て良かったと思ってもらえる音楽会にしたい」と意気込んでいる。
 辻さんは神戸女学院大フルート専攻を修了。県音楽コンクールで文化協議会賞、教育委員会賞を受賞した。ピアニストの橋本志津子さん(鯖江市)と共演する。
 結婚、出産を経て「みんなが行きたいと思ったり、喜んでくれる演奏会はどういうものかを考えるように変わった」という辻さん。「フルートの素敵な曲集めました♪」と題し、カルメンファンタジーやディズニーメドレーなど、クラシックから現代曲までバラエティーに富んだプログラムを組んだ。透き通った音色というイメージだけでなく、力強かったり優雅で繊細だったりと「フルートにはいろいろな表情がある」と辻さん。「幅広い年代の人にフルートの音色の魅力を伝えたい」と声を弾ませていた。

4/16(金) スペシャル公演 欧州で磨いた技 古里で

出演:ピアノ 大谷研人さん

ピアノ 大谷研人さん 画像
 ハンガリー、ドイツで16年間、音楽留学を重ね2018年に帰国した福井市出身のピアニスト、大谷研人さん。活動の拠点を日本に移した後、福井で初のソロ演奏が4月16日のスペシャル公演でかなう。
 大谷さんは02年に小学5年で渡独した。ハンガリーでリスト音楽院、バルトーク高等音楽学校に入学。09年からベルリンに拠点を移し、ベルリン国立音楽大を首席で卒業。国際コンクールでも輝かしい成績を重ね続けた。
 欧州を中心に培った経験や技術は、リストの「ダンテを読んで」で存分に発揮する。10年以上、定期的に取り組むというほど、曲の世界観が好きだという。コンテンポラリー的なハンガリーの作曲家クルターグの「遊び」もプログラムに加えている。
 コロナ禍で、音楽を客観的に考え直す時間ができ、「人前で演奏してこそ音楽家なんだと再認識した」と話す。故郷でのリサイタルを心待ちにしている。。

5/21(金)ぬくもりある世界 展開

出演:ファゴット 羽生尚代さん ピアノ 高橋則枝さん

ファゴット 羽生尚代さん ピアノ 高橋則枝さん ファゴット 倉永晴美さん 画像
 5月21日は木管楽器のファゴットとピアノが共演する。大野市在住のファゴット奏者羽生尚代さんと、坂井市のピアニスト高橋則枝さんのデュオが、ぬくもりある音楽の世界を展開する。  羽生さんはファゴットに魅力され、社会人から相愛大に入学して奏者に。地元で定期的にコンサートを開いている。高橋さんは大阪教育大卒で、ソロ公演のほかオーケストラとの共演など幅広く活動している。  ヴィバルディの「ファゴット協奏曲」やグリンカの「ファゴット・ソナタ」などのプログラム。羽生さんは、「リサイタルは会話ではなく音の世界。奏者と観客が思いを共感しあえる場」と楽しみにし、高橋さんは「雲の隙間から光が差し込むイメージで演奏したい」と表現する。「コロナ禍で疲れた心を一瞬でも癒やし、希望につなげたい」と語る。 羽生さん旧知のファゴット奏者、倉永晴美さん(京都市)が賛助出演し、ファゴットの共演もある。

6/18(金)スペシャル公演 「究極」テーマ 趣向満載

出演:和太鼓 車屋正昭さん

和太鼓 車屋正昭さん 画像
 独自の世界観と迫力で高い支持を集める和太鼓奏者、車屋正昭さん(福井市)が6月18日のスペシャル公演第2弾に登場する。福井の伝統打法、三つ打ちを軸に「“魅せる”太鼓芸」にこだわる車屋さん。演奏だけでなく、所作、照明、空間の全てに趣向を凝らし、ホール全体の「車屋ワールド」に誘う。
 女性3人の「和太鼓座・美山」と、「車屋太鼓道場」の弟子の一座、車屋さんが音作りで信頼を寄せる電子オルガン奏者竹原昌之さん(坂井市)と共演する。締(しめ)、長胴(ながどう)、桶(おけ)などを使い分け、個人打ちや団体打ちと構成もひんぱんに変化を加えていく。
 演奏会のテーマは「Ultimate(アルティメット) 和 Taiko」。究極や最高点を意味するアルティメットの言葉に「常に究極を目指し取り組んでいる」と熱意を込める。
 戦国部将の朝倉氏をイメージした、20分を超す大作「朝倉戦国夢紡ぎ」を初披露する。ばちを刀に見立て、戦国を彷彿(ほうふつ)とさせる見せ場も盛り込む。団扇(うちわ)太鼓に朝倉氏遺跡の景観を映し出すなど演出も考案中で「本番をお楽しみに」。