TOYODA
TAKESHI

オープンウオーター
     スイミング

豊田壮
とよだ・たけし 
大阪府出身。チームふくい、福井運動公園事務所。日体大卒業後、チームふくい入り。2018年6月のオーシャンズカップで準優勝し日本代表入り。19年7月の世界選手権は39位。9月の日本選手権で初優勝した。福井国体4位、茨城国体準優勝。1996年2月生まれ

まさにシンデレラボーイだ。

             
2018年の福井国体を最後に引退するつもりでいたが、日本代表メンバー入り。

さらに5月の五輪世界最終予選への出場権も得た。急成長を続ける若武者は「ここまできたら五輪切符をつかむしかない」

高校時代は無名の水泳選手だった。「日本一の練習量」を誇る日体大の門をたたくと、国内トップクラス選手と切磋琢磨し力を伸ばした。

卒業した18年に日本代表入り。「もしかしたら五輪に出られるかも」。20年までの現役続行を決めた。

約2時間に及ぶ過酷なレースを戦い抜くため、毎日ひたすら泳ぎ、持久力とスピードを鍛えてきた。

レースで勝つためには、天候に左右される試合環境への対応や駆け引きといった戦略面も重要。国内外のレースに出場して経験を積み勝負勘を養った。

最終予選では日体大の後輩で、今も一緒に練習する南出大伸と代表の座を争う。仲のいい関係だが「勝負ごとは勝たないと意味がない」ときっぱり。

「夢の舞台にもう少しで手が届く。何としても勝つ」

ぐっと顔が
 引き締まった。

文・高村友基
写真・杉本哲大