受け子 その大罪

福井の特殊詐欺

電話や電子メールを用いて高齢者らを信じ込ませ、金をだまし取る「特殊詐欺」。逮捕され懲役刑が確定した「受け子」の告白を通し、詐欺グループの実態に迫る。

福井新聞D刊

「受け子」

現金やキャッシュカードを被害者から直接受け取る役割で、特殊詐欺グループの末端。警察庁によると2018年は、全国の特殊詐欺で摘発された少年749人のうち約8割が受け子だった。グループは中核メンバーに加え、電話をかける「かけ子」、口座から引き出す「出し子」、「受け子」などで構成。同年は特殊詐欺で5159件、2686人(福井13件、12人)が摘発された。

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第1回

手軽な入り口 スマホで「高収入」

仕事を辞め無職だった昨年9月、スマートフォンで手軽にアルバイトを探そうとツイッターで「高収入」「高時給」と検索した。「1カ月で50万円」など食指が動かされる高額バイトの書き込みには、必ず「興味のある方はDM(ダイレクトメッセージ)をください」と書かれていた。

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記事2

第2回 辞めたくても脅されて

「辞めたい」。こう電話で伝えた。しかし、指示役から「1カ月は辞められない。勝手に辞めたら実家や自宅にカチコミ(殴り込み)に行く」と脅された。

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第3回 トイレ個室越しに現金

詐欺グループ内では、メンバーの素性がばれないよう徹底される。メンバーの顔は一度も見たことがなかった。男女すら分からない。

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第4回 突然周囲に多くの刑事

突然、職務質問された。いつの間にか刑事に取り囲まれていた。20人、いや30人ほどいただろうか。報酬を一度も手にすることなく手錠がかけられた。

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第5回 誰にも言えず苦しむ被害者

「被害に遭ったなんて恥ずかしくて誰にも言えない」。引き出されたお金は嫁いだときに母親からもらった大切なお金と年金をためたものだった。

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番外編 弁護士に聞く 被害者支援と捜査の課題