国土交通省は、本年度の道路交通量調査から人手による計測を完全にやめ、路上のカメラ映像を人工知能(AI)で解析するなど、情報通信技術(ICT)を活用する手法に切り替えた。コストを削減するとともに、目視では精度にばらつきが出るデータを効率的に収集する。5年後に予定される次回調査は自治体が担当する都道府県道などでも人手廃止を目指す。

 調査は道路整備に役立てるため1928年度から始まり、おおむね5年に1度実施。ICT活用で、アルバイトの調査員らが道路脇で車を数える光景は見かける機会が少なくなりそうだ。

 本年度は9~11月の予定で、全国約4万4千区間のうち、国が直轄管理する国道約7600区間全てで調査員を廃止した。国道には保守管理用の監視カメラが設置されており、AIが映像を解析して台数を数える。センサーで通過車両を自動計測する「トラフィックカウンター」も活用する。

 調査員は人件費がかかり、データの精度にも個人差がある。人手による計測の割合は前回2015年度調査の時点で35%に減らしており、国交省担当者は「ICT導入で、将来的には交通量を常時観測できる体制が構築できる」としている。