サンタクロースにふんし、クリスマス用和菓子を店頭で作っている谷川イリーナさん=12月23日、福井県小浜市一番町の伊勢屋

 福井県小浜市の和菓子店で12月24日まで限定で、ウクライナ人の女性“サンタクロース”がオリジナルの和菓子作りを実演している。本物のサンタのような雰囲気は、お客さんたちの注目の的。練り切りにはさみを入れて巧みに模様を刻みながら「サンタやトナカイのかわいい和菓子を味わって」と話している。

 女性は谷川イリーナさん(32)で同市一番町、伊勢屋のアルバイト店員。米国在住中に日本人の男性と知りあって結婚し、2015年に小浜市に移住。17年から同店で和菓子作りに携わっている。

 作っているのはクリスマス用和菓子で「クリスマスツリー」「ポインセチア」など6品。そのうち「トナカイ」「サンタクロース」「ジングルベル」「ブッシュドノエル」の4品を練り切り、こしあんなどを素材に考案。ほかの従業員の提案を受けて「お客さんに喜んでもらえるなら」とサンタにふんした。

 23日は「クリスマスツリー」作りを実演。二つの練り切りを手で丸め、はさみで切り込みを入れて葉を1枚ずつ作り込んでいった。

 ウクライナには「焼き菓子、ショコラしかなく、和菓子のような美しいお菓子はない」とイリーナさん。「上品なお菓子が好きで、きれいなものを作りたかった」と昨年に続いてクリスマス用にデザインした。

 学生時代はインテリアデザインを学び、米国在住時には油絵を独学するなどデザインセンスは高い。伊勢屋6代目の上田浩人さん(35)は「イリーナさんの実演を通して和菓子の魅力が広まってほしい」と期待している。

 クリスマス用和菓子は限定販売で、1個250円(税抜き)。6個セットは1710円(同)。

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