JR小浜線の若狭和田駅のホームに降りる京阪神の乗客。出迎えた赤ふん坊やとの記念撮影を楽しんだ=12月21日、福井県高浜町

 JR小浜線沿線の観光資源を京阪神に発信しようと、同線に特急サンダーバードを乗り入れる日帰りツアーが12月21日、福井県高浜町などであった。特急が若狭和田駅に初めて停車。約150人が降り立ち、バスに分乗して同町から敦賀市を巡り、海の幸や奥深い歴史といった福井県嶺南地域の魅力に触れた。

 2023年春の北陸新幹線敦賀開業のPRや小浜線活性化に向け、嶺南地域振興推進協議会、若狭湾観光連盟、小浜線利用促進協議会が協力し、大手旅行業者が主催した。小浜線に特急を乗り入れるツアーは2016年から、毎年開かれている。

 3両編成の列車が神戸駅を午前6時44分に出発。若狭町在住のリポーター、曾我廼家福輔さんが同乗し、車内で小浜線沿線をテーマにトークを披露した。三ノ宮、大阪、新大阪、京都、敦賀を経由し、同10時45分に若狭和田駅に到着した。

 ホームでは高浜町のマスコットキャラクター「赤ふん坊や」が手を振ってお出迎え。同町や小浜市などの担当者らが、おおい町の老舗和菓子店のお菓子をプレゼントしもてなした。乗客は物珍しそうに赤ふん坊やに近づき、手に触れたり記念撮影したりしていた。5台のバスに分乗して町内の民宿に向かい、若狭ふぐの鍋や刺し身、釜飯を味わった。

 小浜市食文化館では、同市や敦賀市の文化財が登録されている日本遺産「北前船寄港地・船主集落」について学んだ。敦賀市の気比神宮や赤レンガ倉庫なども訪ねた。

 陶芸グループ8人で参加した兵庫県宝塚市の女性(78)は「大好きなフグを食べに来た。サバの干物やすしをお土産に買って帰りたい」と楽しげだった。若狭湾観光連盟の岩本克己事務局長は「リピーターも多い人気のツアー。敦賀開業に向けたアンケートを実施し、今後の参考にしたい」と話していた。

 乗客は夕方、敦賀駅から特急に乗り込み帰途に就いた。

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