経営革新や技術開発に優れた中小企業を表彰する「第53回グッドカンパニー大賞」の優秀企業賞に、繊維資材製造のSHINDO(本社福井県あわら市伊井、深町忠則社長)が選ばれた。福井県内からの受賞は9年ぶり7社目。

 同大賞は、公益社団法人中小企業研究センター(東京)が1967年から実施している。本年度はグランプリ2社、優秀企業賞8社、特別賞5社、新技術事業化推進賞1社が選ばれた。優秀企業賞は各地区ごとに選ばれ、SHINDOは北陸・甲信越地区から唯一受賞した。同大賞は、各経済産業局や商工会議所などの推薦に基づき審査が行われており、SHINDOは福井商工会議所が推薦した。

 SHINDOは、装飾トリミング(縁取り)テープやリボンといった服飾副資材、義足用カバーなどに使われるシリコーン、航空機エンジンに使われる炭素繊維複合材などの産業資材という3分野を柱に事業を展開している。

 服飾副資材では、約14年かけてアイテムカタログ「SIC」を開発。多種多様な糸に対応した織り、編み技術を駆使し、リボンやテープ、ニットなど八つのカテゴリーで約4万2千点の商品をそろえている。多品種、小ロット、短納期を実現し、国内外の有名ファッション、スポーツブランドと取引している。

 産業資材の分野では、航空機のエンジン部材に使われる炭素繊維複合材を開発。低燃費や機体騒音の低減に貢献している。

 また、「社員第一主義」を掲げ、創業以来リストラはゼロで、低い離職率を実現。16年には「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で審査委員会特別賞を受賞している。2019年7月期のグループ売上高は約121億円。

 同社は今年創業50周年を迎えた。創業者の新道忠志CEOは「受賞は名誉なことで感謝している。これからも『会社のために人がいるのではなく、人のために会社は存続する』という企業文化を大切にしていきたい」、深町社長は「積み上げてきた技術を生かし、他の分野にチャレンジしていきたい」と話している。

 表彰は2020年2月3日、経団連会館(東京)で行われる。

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