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 海外でカルト的な人気を誇る映画『片腕マシンガール』や『デッド寿司』に出演している亜紗美の引退作。過去を背負って生きるヒロインのサキは、ある日コンビニで万引きをしている少女・マリと出会います。母親に冷たくされ、育児放棄気味に育てられているマリに対して、自分の過去と重ねてしまうサキ。いつしか熱い絆で結ばれた2人に魔の手が忍び寄っていくのです。

 そこからの戦いぶりは、まさに亜紗美の真骨頂。映画『銀魂』や『進撃の巨人』などを手掛けたアクション監督・田渕景也の作る殺陣は美しくて、かっこいい。わたしも彼女のアクションは大好きだったのですが、次々に襲いかかる男性たちをバッタバッタと倒していく姿は女性から見ても本当にかっこよくて惚れ惚れしてしまいます。そして、その迫力満点のアクションシーンを見れば見るほど、この作品が見納めになるなんてとても信じられず、寂しい思いでいっぱいになりました。

 これまでインディペンデント系の映画への出演が多かったため、亜紗美の存在を知っている人は多くないかもしれません。でも実は海外のカルトな映画ファンからは、熱狂的な人気を誇る彼女。映画『女体銃』では、全裸でガンアクションに挑み、ハリウッド女優も叶わない男気を見せてくれました。かわいくてセクシーなのに、男気たっぷり。ハスキーな声も、挑むような鋭い眼光も、彼女の全てがカッコ良かった。「亜紗美」という女優を知らなかった人も、知っていた人も、スクリーンの中で輝く彼女の最後の勇姿をぜひ観に行ってもらいたいです。★★★★★(森田真帆)

監督:野火明

出演:亜紗美、丁田凛美、加藤理恵

12月14日(土)から全国順次公開

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