自宅葬プランの祭壇を前に「葬儀の在り方も含め、終活の相談にも対応していきたい」と話す長谷川広信さん=福井県福井市内

 高齢化や核家族化を反映し、小規模な式場での家族葬が増加傾向にある中で「福井ホームセレモニー」(福井県福井市下馬1丁目)は、「自宅葬」を専門に経済的負担を抑えたプランを提案している。代表の長谷川広信さん(41)は「ニーズは高まっており、自宅から落ち着いた気持ちで故人を送り出してほしい」との思いから、この秋に独立開業した。

 福井県内の葬儀社に13年ほど勤めた長谷川さんは、通夜・葬儀の金額に関する相談が頻繁にくることが気になっていたという。「費用の面で家族に負担を掛けたくない人や、身寄りのない人など簡素な葬儀を望む声が多いと実感した」と話す。

 近年、県内でも家族葬に対応する業者は増えているが、いずれも小規模な式場で営む形。県内のある業者は「家族葬に関する問い合わせは増えている」という。

 長谷川さんは「故人が高齢だと兄弟を亡くしていたり、長く施設に入っているケースもある。多くの弔問客を想定する従来の形式のほかにも、ニーズは多様化している」と指摘する。葬儀会社に勤めていた時、遺族の要望で自宅葬を営む機会があり「遺族や親戚の人たちが喜んでくれた」と長谷川さん。手応えを感じ、9月に独立した。

 自宅葬の基本プランは▽お迎え(搬送)▽祭壇▽納棺師による納棺▽遺影▽会葬礼状▽霊きゅう車―などの費用を含め税別34万8千円から。

 長谷川さんは「病院に入院していたり施設に入っていたりする人も、最後は自宅で、と望む人は多いといわれる。住み慣れた自宅での葬儀は供養になるのでは」と話している。

 問い合わせは福井ホームセレモニー=電話0776(92)0662。

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