福井県福井市の合併時と現在の地区別人口

 市は2015年に策定した「人口ビジョン・総合戦略」で▽5年間で千人の新たな就業の場の創出▽転入・転出者数の均衡▽出生率の全国トップクラス維持▽市に住み続けたいと思う市民90%-を数値目標に掲げて施策を展開。「少しでも人口減少に歯止めをかけ、人口構造を若返らせる」ことを目指している。

 施策の成果か、雑誌社の「住みよさランキング2019」で、福井市は全国の都市で4位、県庁所在地では1位となった。市はホームページのトップ画面に表示し「住んでよし、訪れてよしの福井市として、さらなる向上を目指す」とアピールする。

 20年度からの第2期人口ビジョン・総合戦略策定に向けた有識者会議の座長を務める福井大学学術研究院教育・人文社会系部門教授の岡崎英一さん(60)は、東京の大学から福井に移り28年暮らした体感として「福井は幸福度日本一と言われるが、福井の人は本当に幸せなのか。もし本当なら人は出て行かないだろうし、出て行っても戻ってくるはず」との見方を示す。

 一例に、共働き率が全国で最も高い一方、夫が家事や育児をする時間は長くないことを挙げ「キャリアアップを望む高学歴の女性は福井を離れ、戻ってこない。男も女も一緒に家事や育児をする意識を高める施策が大事」と指摘。「次の市長になろうとする人が『幸せ』をどう認識し、実現しようとしているのかも、選挙の判断材料の一つになると思う」と話した。

関連記事