【越山若水】女性に眼鏡の着用を禁止するルールのある会社があるそうだ。百貨店の受付やショールーム、宴会場のスタッフらが、華やかで明るいイメージの職場に眼鏡はそぐわないと着用を禁じられているという▼インターネット上で報じられると反響を呼んだ。女性グループは性別を理由にした服装・外見に関する不要な指示について、国が年内に決定するパワハラの指針に「ハラスメントに当たる」と明記するよう求める要望書を提出した▼企業が眼鏡の着用を禁じるのは、お客の反応を気にしてのことだろう。だが、果たして眼鏡の女性を不快に感じる人がどれだけいるのだろう。男性はよくて女性だけだめという職場もあり、女性からは不満の声が上がっている▼そういえば日本のテレビのキャスターの場合、男性には眼鏡の人もいるが女性はほとんどみかけない。お隣韓国でも同様だったが、目の悪い女性キャスターが眼鏡をかけて出演したところ多くの応援メッセージが寄せられた。眼鏡は本来医療器具で、はずすことが苦痛な人もいる▼要望書を提出した女性たちは、ハイヒールやパンプスの着用強制に改善を求める運動を展開。靴と苦痛を掛け合わせた「#KuToo(クートゥー)」は、今年の「新語・流行語大賞」トップテンに選ばれた。年間大賞に決まった「ONE TEAM」をみても、時代は多様性を求めている。

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