アラレガコの「エバ漁」が始まり、竹かごを設置する地元漁師ら=12月3日、福井県永平寺町松岡上合月の九頭竜川

 カジカ科の淡水魚アラレガコの伝統漁法「エバ漁」が12月3日、福井県永平寺町松岡上合月の九頭竜川で始まり、地元漁師らが円すい形の竹かご「エバ」を仕掛けた。生息調査として来年1月末まで行われる。

 産卵のため、海に下りるアラレガコを捕る漁法で約80年前に始まった。漁獲量減少や漁師の高齢化で一時中断していたが、伝統を受け継ごうと九頭竜川中部漁協が2015年に復活させた。生息数や大きさなどの調査として行い、昨季は約50匹が捕れた。

 この日は、アラレガコの名前の由来とされるあられが降り、エバ漁開始の午後3時には日が差した。開始式で同漁協の野路健一組合長、河合永充町長があいさつ。地元漁師ら3人が普段より水量が多い川に入り、直径1・2メートル、長さ3メートルの竹かご二つを設置した。4日に引き上げる。

 アラレガコの復活や食文化継承などを目指し、今年6月に「『九頭竜川アラレガコ』伝統文化を守る会」が設立されており、同漁協理事の椛山義洋さん(73)は「九頭竜川の恵みを次世代に伝えるために漁を続けていきたい」と話していた。

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