キャンペーンで販売しているパンとババロアを紹介する田中滋子さん(左)と上野恭裕さん=福井県越前市の市民プラザたけふ

 日本を代表する絵本作家の加古里子(かこさとし)、いわさきちひろの故郷、福井県越前市にある菓子店とパン店計10店舗は、加古さんの絵本に登場するパン、ちひろが愛したイチゴのババロアを12月末までの期間限定で販売している。市観光協会が仕掛けた市内回遊促進キャンペーンで、2人にまつわる文化施設が加わるスタンプラリーも実施。同協会は「絵本を切り口にした観光まちづくりを進めたい」と話している。

 加古さんのパンは、人気作「からすのパンやさん」(1973年偕成社)に登場するパンをイメージした商品を市内6店舗が販売している。主人公のカラスのほか、カメやウサギ、ネコなど絵本の世界を想像させるパンが集まった。親子連れに人気の「だるまちゃん広場」がある市武生中央公園内のロハスかふぇオーナー田中滋子さんは「店舗同士が協力することで、市内の魅力や資源活用のきっかけになるのでは」と話している。

 イチゴのババロアはちひろが約60年前、幼かった長男と好んで通った東京の洋食店のレシピを元に菓子店4店舗がオリジナル商品を考案した。いずれも昨年のちひろ生誕100年を記念して開発した商品を再登場させた。シュトラウス金進堂の店長、上野恭裕さんは「昨年はババロア目当てのお客が多く好評だった」として、新たな食感が楽しめるよう改良を加えたという。

 このうち菓子店3店舗、パン店1店舗では期間中に紙芝居の口演や絵本の読み聞かせも行われる。

 キャンペーンには市内の「ちひろの生まれた家」記念館(天王町)、かこさとしふるさと絵本館(高瀬1丁目)、てんぐちゃん広場(アル・プラザ武生)、ディーアートギャラリー(神明町)も参加。スタンプラリーはこれら4施設と10店舗を巡り、6個以上のスタンプを集めると抽選でプレゼントが当たる。応募は来年1月1日の当日消印有効。

 問い合わせは市観光・匠の技案内所=電話0778(24)0655。

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