山岸正裕・勝山市長

 福井県勝山市の山岸正裕市長(74)=5期目=が、来年12月に任期満了を迎える市長選に出馬せず、今期限りで退く意向を固めたことが12月1日、分かった。後援会幹部や複数の市議らに伝えており、福井新聞の取材に「5期で最後と決め、全力疾走してきた」と述べた。年齢や多選を考慮し、後継候補として水上実喜夫副市長(60)を擁立したい考えも示した。

⇒水上副市長の略歴

 山岸氏は「市民の意見を聞きながら市政に全力を尽くしてきた。4期までと考えた時期もあったが、5期まで続けたので潮時だと思う」と説明。任期満了まで1年余りとなり「最終コーナーを回ってラストスパートの段階。最後まで全力疾走する」と5期20年の総仕上げに意欲を示した。

 市民参加型のまちづくりなど自身の「基本路線を守りつつ、さらに発展できる人にバトンタッチしたい」とし、後継候補として水上氏を挙げた。

 山岸氏は明治大卒。県議を経て、2000年の市長選で新人2人を破って初当選した。市民参加型のまちづくり「エコミュージアム構想」を推進。平成の合併は選択せず、単独市としての道を歩んだ。3期目には、織物産業の歴史を伝える施設「はたや記念館ゆめおーれ勝山」が完成するなど、まちなか誘客や観光の産業化も進めている。

 えちぜん鉄道初代社長、全国市長会副会長なども歴任した。16年の市長選では、多選批判をかわして元市議を211票差で破り、5選を果たした。5期は勝山市政史上最長記録。

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