青竹で湖面をたたき、魚を追い込む漁師たち=12月1日、福井県若狭町の三方湖

 福井県若狭町の三方湖で江戸時代から受け継がれる冬の伝統漁法「たたき網漁」が12月1日、始まった。日差しが山々の紅葉を照らす中、「バシン」と音が響き、湖面に水しぶきが上がった。

 たたき網漁は、水温が低下し動きが鈍った魚を、湖面をたたいて驚かし、仕掛けた刺し網に追い込む。例年12月1日から翌年3月末まで行われる。

 午前9時ごろ、鳥浜漁協の7隻が出漁した。それぞれ約160メートルにわたって仕掛けた網に沿って船を動かしながら、長さ3メートル超の青竹をしならせて振り下ろした。

 40センチ~50センチのコイやフナが次々と網にかかり、同漁協の組合長(68)は「風が強く網を入れるのに苦労した船もあったが、天候に恵まれ、初日としてはまずまず」と頬を緩ませた。

 水揚げされたコイやフナは、地元料理店などで刺し身や煮付けで味わえる。問い合わせは同漁協=電話0770(45)0005。

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