片桐あこさん(右)から三味線を弾くこつを教わる児童たち=11月12日、福井県福井市の松本小学校

 福井県福井市出身の三味線奏者、片桐あこさん(35)=東京都=の出前授業が11月12日、同市の松本小学校であった。5年生約100人が福井の民謡「イッチョライ節」の演奏を聴いたり、弾き方を習ったりして日本文化に触れた。

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 福井県認定のふるさと納税として、クラウドファンディングサイト「レディーフォー」でプロジェクトの資金を募る県の応援事業の一環。片桐さんはイッチョライ節や三味線文化を次世代に継承し、愛郷心を育んでもらおうと応募。子どもたちが使う三味線の購入費を募り、64人から目標額を上回る136万8千円が寄せられた。

 片桐さんは4歳まで福井市で暮らし、両親の転勤で東京へ移った。現在は流派「英(はなぶさ)」の次期家元として、県内外で演奏会や体験会を開いている。出前授業では、自身が三味線で弾く「端唄(はうた)」について「江戸時代に民衆に人気があったはやり歌で、1曲当たり2、3分ほどの短さ」と紹介。イッチョライ節が作られた経緯も説明し演奏した。

 児童はクラスごとに三味線に挑戦。数字が書かれた楽譜の読み方や、ばちの持ち方を習い「さくらさくら」を弾いた。初めて三味線に触れた男子児童は「指を動かすのが難しかった」と苦戦した様子。イッチョライ節を聞いたのも初めてといい「福井にこんな曲があるなんて、びっくり」と話した。片桐さんは「いずれ子どもたちが県外に出て、福井出身者で集まる時、歌で一つになり絆を強められたらうれしい」と話していた。

 出前講座は20年2月まで、市内の計4校で開かれる。

 ■福井県の応援事業29日まで寄付募る

 福井県はふるさと納税を活用し地域課題の解決などにつなげる県内事業者の新規プロジェクト支援として、2019年度は11事業を認定。クラウドファンディングサイト「レディーフォー」に順次掲載して寄付を募り、これまでに9件が目標額を達成した。

 残る2件が目標達成に向けて寄付を募っている。締め切りはいずれも11月29日午後11時。

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