福井県庁

 関西電力役員らへ金品を渡していた福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)から、県幹部ら109人が金品を受け取っていた問題で、県の調査委に対し複数の対象者が回答を拒否していたことが11月27日分かった。委員長を務めた藤井健夫弁護士が福井新聞の取材に答えた。藤井氏は虚偽の疑いがぬぐえない回答もあったとの認識も示した。

 ⇒福井県知事 再調査、必要性なし

 調査委は県の顧問弁護士3人で10月15日に発足した。対象は森山氏との接点が想定される健康福祉部や安全環境部、嶺南振興局などの部長・副部長級ら377人を調査した。死亡者や所在不明者、療養などで回答できない64人を除く313人から面談や書面で回答を得た。

 藤井氏は取材に対し「9割方は正直にお答えいただいたと思う」とした上で、複数が回答を拒否し、中には強く拒んだ人もいたことを明らかにした。また、同じ役職の前任者も後任者も金品を受け取っていたのに「もらっていない」との回答を寄せた人もおり、「おかしいと感じた」と語った。

 これまでに取材に応じた複数の元職員から「贈答品を受け取っていたはず」と指摘された幹部が「受け取っていない」と回答していることも福井新聞の調べで分かった。

 県は、森山氏の関連企業2社に対し過去20年以上にわたって、計約60億円の公共工事を発注していた。報告書では今回監査を実施した県監査委員からの「正確で適正に執行されていた」との連絡が記載されており、藤井氏は「調査委は事業を個別に調べてはいない」とした。

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