北陸自動車道上り線をまたぐ北陸新幹線高架橋の架設工事。作業開始時に道路左側にあった橋桁が、約5時間半後には道路上に架かった=11月26日午前2時半ごろ、福井県敦賀市樫曲

 2023年春の北陸新幹線金沢―敦賀間の開業に向け、福井県敦賀市樫曲で北陸自動車道上り線をまたぐ高架橋の設置工事が11月25日夜から26日未明にかけて行われた。同区間で北陸道と交差する高架橋の架設は初めてで、地上からの高さは約28メートル。「押し出し工法」という手法で、南側の橋脚上にあらかじめ組み立てた橋桁を、前方の北側へとスライドさせて設置した。

 作業が行われたのは「樫曲架道橋」。全長118メートルの橋のうち、今回は北陸道をまたぐ48メートル分の鋼製の橋桁について押し出し工法を用い、道路から高さ約10メートルの空中を渡した。

 上り線を通行止めにした後、午後8時55分ごろに作業開始。作業員約30人が、バランスを取るため先端に取り付けた鉄製の仮桁(手延べ桁)と本体合わせて全長86・5メートル、重さ約460トンの桁をゆっくり送り出していった。左右へのずれを修正しながら、油圧ジャッキなどを用いて慎重に道路上空を横断させ、26日午前2時半ごろに橋桁本体を渡し終えた。

 建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、12月5、6日の夜間に上り線を通行止めにし、橋桁を橋脚に固定させる作業を行う予定。金沢―敦賀間で北陸道の本線とインターチェンジアクセス道路をまたぐ高架橋は4カ所あり、いずれも福井県内。残る福井市の1カ所、越前市の2カ所の架設は20年度に計画している。

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