受講生の指導に当たる道見英夫理事長(左)ら=福井県の坂井市高椋コミュニティセンター

 福井県坂井市高椋コミュニティセンターを拠点に、お年寄りによるお年寄りのためのIT教室を展開するNPO法人「いきいきITクラブ」が結成15周年を迎えた。ワードやエクセルの基本操作に加え、スマートフォンの使い方、季節に応じた年賀状作りなど多彩な講座内容が好評で、これまでに延べ約600人が受講してきた。同クラブの道見英夫理事長(83)は「今後は市外でも積極的に開講してきたい」と意気込んでいる。

 「高齢者だからといってITを敬遠するのはもったいない」と2004年に同クラブを結成。月、水、金曜は午後1時から同4時、火、木曜日は午後6時半から同8時半まで、さまざまな講義メニューで開講している。各回約20人が訪れ、仲間との会話を楽しみながら学習している。

 「100回質問されても笑顔で答えます」がクラブのモットー。これまで受講してきた“卒業生”ら16人が交代で指導に当たる。受講生が60~80代なら指導者も同年代で、教室内には「分かったかの」「ほやってやるんか」と和気あいあいとした雰囲気が漂う。「一つのふれあいの場」(道見理事長)も人気の秘訣(ひけつ)だ。

 2年前から通う70代女性は「パソコンを始めて世界が広がった」と喜ぶ。7年目の80代女性も「普通の講座だと基礎だけで終わってしまうが、ここは応用編も学べるので長く通える」と満足げな様子で話す。

 道見理事長は現在、市外の公民館などにも講座を“売り込み”中で、「たくさんの人にパソコンの楽しさを知ってもらいたい」と話している。

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