パープルリボンのイルミネーションを製作した敦賀工業高校の生徒2人=11月19日、福井県敦賀市の敦賀駅交流施設オルパーク

 敦賀工業高校の女子生徒2人が製作したドメスティックバイオレンス(DV)など、女性への暴力根絶を訴える「パープルリボン」のイルミネーションが11月25日まで、福井県敦賀市の敦賀駅交流施設オルパークで展示されている。約5カ月かけて完成させた2人は「より多くの人にパープルリボンの意味を知ってもらい、少しでも被害が減ってほしい」と期待を込めている。

 イルミネーションは、国が定めるDVやセクハラなど「女性に対する暴力をなくす運動」(12~25日)に向け、今春、市が同校に製作を依頼。情報ケミカル科の女子生徒2人が製作に名乗りを上げた。

 生徒の1人は「自分たちはDV被害者ではないし、周りで聞いたこともない。でも、もしかしたら身近に被害者がいるかもしれないと思ったから」と製作の動機を話す。もう1人は「パープルリボンが何なのか知らず、興味を持った。意味を知り、多くの人に知ってほしいと思った」と振り返る。

 2人は6月から製作に入ったが、作業は難航。リボン型の枠を作ろうと、竹や柔らかい金網など多くの素材で試みたが、立体的なデザインにならず作り直しを重ねた。さらに、夏の就職活動や部活動で作業は途切れ途切れに。それでも2人は、指導を担当した実習助手やクラスメートの手助けを受けながら作業を続け、11月上旬に完成させた。

 イルミネーションは、発光ダイオード(LED)を光源にした高さ約1・6メートル、幅約1・3メートルの大きさ。点灯を制御するプログラムや「STOP DV」と記した光る文字も作った。

 製作を終え、女子生徒2人は「被害を受けた人が、イルミネーションを見た時に少しでも勇気を持ってもらえたら」と願い、「以前の自分のようにパープルリボンを知らない人はいると思う。たくさんの人に知ってもらい、(社会から)DVがなくなってほしい」と話した。

 来年から製造業に就職する2人に、実習助手は「2人だけでこれだけの作品をよく作った。一から考えて期日までに製作する、良い経験になったはず」とエールを送った。

 イルミネーションは、同施設で24日まで午前7時~午後11時、25日は午後3時まで。また、26日から12月25日まではプラザ萬象に設置する(夜間利用者がいる場合のみ午後4~9時まで点灯)。

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