来場者が見守る中、次々と揚げられていく油揚げ=11月23日、福井県福井市のハピテラス

 消費量が日本一の「油揚げ王国福井」を福井県内外へ発信するイベント「あげフェス」(福井新聞社後援)が11月23日、福井県福井市のハピテラスで開幕した。福井の“ソウルフード”を求め、開場と同時に家族連れらが続々。煮あげの食べ比べができるプレートやあぶらげご飯は瞬く間に売り切れ、揚げたてを食べられるブースは終日長蛇の列ができていた。24日は午前10時~午後4時。

 福井市の1世帯当たりの油揚げの消費量は、国の統計が始まって以来56年連続で全国トップを守っている。北陸新幹線県内開業に向け、固有の食文化を広く知ってもらおうと県内の豆腐店などでつくる実行委員会が福井市、まちづくり福井と初めて開いた。

 県内各地の油揚げを集めた“あぶらげピラミッド”が中央に鎮座する会場では、嶺北の4店舗が揚げたての厚揚げを1食200円で販売。香ばしい香りとじわじわと膨らんでいく黄金色のビジュアルが人を集めた。家族連れやお年寄りらが、外の皮はカリカリで中身はジューシーな油揚げを頬張り、笑顔を見せていた。

 4店舗の煮あげの食べ比べができるプレートは、開始1時間で300食が完売。あぶらげご飯は30分で100食がなくなった。嶺北の豆腐店が作る豆乳の振る舞いブースや、あぶらげスイーツ、あぶらげカレーなどの変わり種も人気を集めていた。

 3日に1度は油揚げを購入するという福井市内の女性(35)は「厚揚げをかみしめると、肉汁ならぬ豆汁が飛び出して最高。栄養価が高くてお肌にも家計にも優しい。福井人の長寿の秘訣では」と話していた。

 まちづくり福井の木村郁夫常務は「身近な油揚げがこれほどの人を集めるとは全くの想定外だった。新幹線開業後の福井の売りの一つになるかも。来年以降も継続していけたら」と話していた。

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