福井県内の交通事故死者数

 2018年、福井県内の交通死亡事故の半数以上が10~12月に発生したことを受け、福井県警と福井県はこの3カ月間を初の「事故防止集中運動」期間に指定し、取り締まりと啓発を強化している。そのさなか、11月19、20日の夜間に高齢歩行者がはねられる死亡事故が県内で相次いだ。特に午後5~7時の夕暮れ時は事故が続発する傾向があるため、歩行者には明るい服装と反射材着用、運転者には早めのライト点灯や夜間のハイビーム使用、全席シートベルト着用を呼び掛けている。

 県警によると、2018年の事故死者数は、1~9月は20人と過去最少ペースだったが、10~12月の3カ月で21人が犠牲となり、年間の死者数は41人になった。時間帯別でみると、過去5年間の10~12月の死者83人のうち午後5時台が9人で最も多く、午後6時台も6人に上る。夕方に死亡事故が多発する理由について県警交通企画課は「帰宅ラッシュや買い物などで往来が増える時間帯に、日没が重なって、ドライバーも歩行者も見えにくくなることが要因の一つ」と分析する。

 事故抑止には歩行者の反射材着用が有効とされるが、過去5年間に車にはねられて亡くなった49人のうち約9割が未着用だった。夜間に運転者から歩行者を発見できる距離は、車のヘッドライトが下向きのとき黒っぽい服装で25メートル、明るい服装で40メートル。反射材を身に付けていれば100メートルになるという。

 県警と県は、10~12月の午後5~7時を「魔の2時間」として啓発活動に注力している。期間中、県警は夕暮れ時の取り締まりとパトロールを強化し、県は反射材付きエコバッグ約2千袋をスーパーなどで配る。

 19年の交通事故死者は19日時点で26人(前年同期比5人減)で、過去最少だった12年の37人を下回るペース。全国的にも島根21人、山梨23人、石川25人に次いで少ない。同課は「福井はこれから雨や雪の日が増え、視界が悪くなりやすいので一層注意してほしい」と呼び掛けている。

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