越前市の街並みを見渡せる市役所新庁舎の展望ラウンジ。外に屋上庭園がある=11月15日、福井県越前市

 来年の2020年1月に供用開始となる越前市の新庁舎が11月15日、報道陣に公開された。行政機能が入る東棟の1階には出生、転入転出など人生の節目ごとに必要な手続きを一括して受け付ける窓口を設置。市民利用機能部分の西棟は生涯学習センターや市議会を配置し、最上階の5階には展望ラウンジや屋上庭園がある。

 現庁舎は築後65年が経過して老朽化し、市は2015年に新庁舎の基本構想と基本計画を策定。17年7月に着工し、今年10月末に完成した。鉄骨造りで東棟6階建て、西棟5階建て。内装には越前和紙、越前打刃物、越前指物の技術を活用した。延べ床面積約1万2700平方メートル。工事費約54億円。東西棟は一体型で、全フロアで行き来ができる。

 市民が最も訪れる各種手続きの窓口は、東棟1階にほぼ集約させた。ライフイベントごとに窓口をまとめ、複数の手続きをなるべく一つの窓口で済ませられるようにする。外国人市民が多い特徴に合わせて設置する「外国人総合相談窓口」の看板には英語、ポルトガル語、中国語、ベトナム語の表記がある。

 西棟5階には、市民のリフレッシュスペースとして街並みや村国山、日野山が見渡せる展望ラウンジや屋上庭園を配置。同1階の多目的ホール「eホール」(約250平方メートル)は、扉を開放すると来庁者がくつろげるカフェスペースと一体的に利用できる。

 供用開始は19年1月6日。1月から新庁舎南側の現庁舎を解体し、4月から庁舎前広場約4800平方メートルの整備が始まる。うち約600平方メートルは大屋根空間となり、eホールやカフェスペースのエリアとつながる。新庁舎は南側を正面として東西南北に玄関を設けているが、庁舎前広場が完成する21年春までは西、北玄関を使う。

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