福井県教委が入る福井県庁=福井市大手3丁目

 福井県教委が県立高校入試の英語で実施してきた英検の加点制度について、現在の中学2年生が受験する2021年度入試から廃止することが11月21日、分かった。同年度を目標に掲げていた、スピーキングテストの導入についても見送る。現在の中3が対象となる20年度入試は予定通り加点を行う。

 県教委は「聞く、読む、書く」の3技能に加え、「話す」力を測るため、18年度入試から英検の加点制度を導入。初年度は3級以上の取得級に応じて、英語の点数に最大15点を上乗せした。19、20年度入試は加点幅を縮小して一律5点とした。現在の中3が受験する20年度は、藤島など7校9学科で準2級以上、そのほかの学校・学科で3級以上の取得者に加点される。

 県教委は21日の県議会の会派説明で報告し、県内の公立中学校に通知した。県教委の担当者は、福井新聞の取材に対し「生徒の力にばらつきが見られ、点数への影響も大きくない」と加点制度の廃止について説明。まずは日常的に英語を話す環境を整えて、力を育成していく考えを示した。英検については今後は、他の検定試験と同様に調査書に取得級を記入してもらい総合評価の一つとして活用する。

 現在の中2から、独自のスピーキングテストの導入を目指していたが「採点に約2カ月かかり、受験者約7千人が受けるには約4千万円が必要」と担当者。合格発表に間に合わせるには同テストだけ少なくとも12月中に行う必要があり、費用の工面も困難なことから見送った。東京都では現在の中1が対象となる22年度入試から導入される予定で「導入状況を分析した上で検討し、慎重に進めたい」としている。

 中3を対象に英検やGTECの受験料を年1回補助する制度は「補助によってチャレンジする生徒が増え、評価が出ることで弱点が分かり次の学びにつながる」として、今まで通り補助を継続するとしている。

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