福井県内企業などが開発に携わり、11月20日にISSから宇宙空間に放出される水推進エンジン搭載の超小型人工衛星(東京大提供)

 福井県は11月18日、福井県内企業4社と福井県工業技術センター、東京大学が共同開発した超小型人工衛星2基が、11月20日に国際宇宙ステーション(ISS)から宇宙空間に放出されると発表した。放出に成功して地球周回軌道に乗れば、衛星2基のミッションがそれぞれ正式にスタートする。

 2基は、アフリカ中部のルワンダ向けに製造した衛星と、水を推進剤に使うエンジンを搭載した世界初の衛星。大きさは2基ともに10センチ×10センチ×30センチ。県内企業はセーレン(福井市)、鯖江精機(越前町)、春江電子(坂井市)、山田技研(福井市)が開発に関わった。

 2基を搭載した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人補給機「こうのとり」8号機は、9月25日に鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げ。8号機は9月29日に高度約400キロにあるISSと結合され、放出に向けた準備作業が進められてきた。

 ルワンダ向けの衛星は、搭載したセンサーで農作物の生育状況などの観測に役立てる。水を推進剤として使うエンジンを搭載した衛星は、衛星の長寿命化などに役立つと期待されており、実際に運用して技術を実証する。

 11月20日は動画投稿サイトのユーチューブのJAXAチャンネルで午後5時45分から同6時35分まで、衛星2基の放出の様子がライブ中継される予定。県工業技術センター内にスクリーンを設置し、4社が参画する「ふくい宇宙産業創出研究会」の関係者らが集まって放出を見届ける。

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