2009年に世界的にヒットしたゾンビ・コメディーの続編である。前作で監督デビューを飾ったルーベン・フライシャーは今やハリウッドの人気監督となり、当時まだ無名だった脚本のレット・リース&ポール・ワーニックも『デッドプール』などのヒットメーカーに。ジェシー・アイゼンバーグとエマ・ストーンのその後の活躍については言うまでもないだろう。にもかかわらず、前作のキャスト&スタッフが再集結しているのがうれしい!

 舞台も前作から10年後。人類の大半がゾンビと化した社会を、家族のような関係を築くことによって生き抜いてきた4人だったが…。ユニークな新キャラたちが4人の絆をかき回すというのが今度のストーリーの軸で、コロンバスとウィチタの関係を乱すおつむの鈍い“イットガール”や、コロンバスとタラハシーの凸凹ぶりと瓜二つのコンビが登場して、大いに笑わせてくれる。また、男と旅立ったリトルロックを追って3人がたどり着く先がそびえ立つ塔というのは、前作の垂直落下型アトラクションに代わる“映画的”なシチュエーションだろう。

 ただし、作品自体がゾンビ映画のパロディーだった前作に対し、今回その精神が宿るのは細部で、特にビル・マーレイのエピソードは前作のファンだけに向けたもの。ゾンビ映画としては間口の広いシリーズではあるが、前作と比べるとカルト色が強まった気がする。★★★☆☆(外山真也)

監督:ルーベン・フライシャー

出演:ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン

11月22日(金)から全国公開

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