【論説】サッカー北信越リーグ1部の福井ユナイテッドFCが、全国地域チャンピオンズリーグ(地域CL)の1次ラウンドを突破、決勝ラウンド進出を決めた。前身のサウルコス福井を含めると4年ぶり。チームは今年初め、株式会社を発足させ再出発したところだが、1年目で結果を出した。この勢いで悲願の日本フットボールリーグ(JFL)昇格を果たしてもらいたい。

 昨年、サウルコスの運営母体が資金難で存続困難となったが、株式会社を設立することで解散の危機を乗り越えた。チームにはサウルコス時代の主力を多く残している。今秋の茨城国体では準優勝と、2年連続の決勝進出を果たしており安定感がうかがえる。

 地域CLの1次ラウンドは8~10日に行われた。Aグループの福井ユナイテッドは3チームと戦い、2勝1分けで首位を勝ち取った。決勝ラウンドは20~24日、福島県で行われ、4チーム総当たりのリーグ戦を実施。優勝、準優勝チームがJFLに昇格する。

 昨季は守備に重点を置いていたのを一転、今季は攻撃力の強化に力を注いだ。この方針通り、北信越リーグでは6点、7点と圧倒的な得点力で快勝する試合が大半だった。今回の地域CLでも3戦で計11得点と、Aグループ最多得点を挙げている。

 1次ラウンドの相手は強豪ぞろいだったが、イレブンは気負いなく戦った。初戦こそ硬さが見られ0―0の引き分けとなったが、その後は攻撃的なサッカーを発揮した。2戦目を6―1とすると、3戦目も5―0の圧勝。要所を締める堅守も光り、堂々の決勝ラウンド進出を決めた。

 指揮を執り3季目となった望月一仁監督。試行錯誤を経て、前進力のあるチームの持ち味が生み出された。今年の戦いぶりをみると選手には望月イズムがしっかり浸透した様子だ。また、サウルコス時代に比べサッカーに集中できる環境がより整っていることも、躍進につながっているようだ。

 この強さがサポーターも増やした。北信越リーグのホーム戦の観客数をみると、昨年は開幕戦が約670人となって以降は、多くても500人を超える程度だった。しかし今年は尻上がりに増え、最後の2試合は1千人を超えた。運営会社の努力もあるだろうが、注目を集めるにはやはり活躍が一番だ。

 県民の支援が集まれば運営の基盤も充実する。決勝ラウンドでも素晴らしい戦いぶりを見せ、昇格を勝ち取ってほしい。

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