川崎病を知ってる?(イラスト・小林孝文)

 川崎病は全身の血管に炎症が起きる病気で、0~5歳までの子どもに多くみられます。病気の原因はよく分かっていません。近年増えている病気で日本では年間約1万5千人、福井県でも約100人が新たに発病します。

 ■症状さまざま、次々と

 症状は▽5日以上続く発熱(いつもの発熱より不機嫌なことが多い)▽両方の白目、唇、舌が赤くなる▽体に発疹が出る(BCGをうったところが赤くなる)▽手足が赤く腫れる▽首のリンパ節が腫れる-など。発熱以外の症状は数日かけて徐々に出てきます。

 このような症状がみられたら、早めに医療機関を受診してください。一般的な治療は、免疫グロブリンという薬の点滴と血が固まりにくくなる薬(アスピリン)を内服します。免疫グロブリンが効きにくいと予測されるお子さんにはステロイド薬を併用することも。熱が下がらない場合は免疫グロブリンを再度投与したり、他の薬を投与したりします。経過が良ければ1~2週間の入院になります。

 ■心臓に合併症の恐れも

 一番の問題は、心臓に合併症を起こす可能性があることです。頻度はまれですが、心臓自体に酸素や栄養を送っている冠動脈という血管にこぶ(冠動脈瘤)ができたり、太くなったりする(冠動脈拡張)ことがあります。退院時に合併症がなくても外来での定期的な経過観察が必要です。分かっていないことも多い病気ですので、お子さんが大きくなったら、小さいころに川崎病になったことを忘れないよう言い聞かせてください。(田村知史/福井県小児科医会)

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