「女性政策推進室」の看板を掛ける自民党の稲田朋美幹事長代行(左から2人目)。同3人目は二階幹事長=11月15日午後、東京・永田町の党本部

 自民党の稲田朋美幹事長代行(衆院福井1区)が11月15日、党本部に女性議員や党員の交流拠点「女性政策推進室」を確保し、初代室長に就任した。憲法改正を訴える全国行脚もこなし、首相ポストへの意欲を隠さない。防衛相辞任を乗り越え、実績を上げられるかどうかが問われる。

 「自民党こそが多様性を実現できると確信している。女性活躍推進の政策を党本部からしっかり発信したい」。15日、稲田氏は二階俊博幹事長と一緒に女性政策推進室の看板を掛けると、声を弾ませた。室内には初の女性閣僚、故中山マサ氏の写真を掲示。共同代表を務める議員連盟「女性議員飛躍の会」の拠点としても活用する。

 最近は、二階氏の代わりとしてテレビ出演が急増。6日の番組収録では、伝統的家族観を重視する党にあって選択的夫婦別姓の議論に前向きな姿勢を示してみせた。

 安倍晋三首相の「秘蔵っ子」として閣僚や政調会長に抜てきされてきた。だが2017年、国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題で防衛相辞任に追い込まれ「実力不足」と非難された。「党務で汗をかく」として18年に筆頭副幹事長に就き、今年9月、幹事長代行に昇進した。

 今秋、改憲を巡る講演行脚を開始。北海道や沖縄県など13カ所を回った。10日に訪れた新潟県南魚沼市で「首相の党総裁任期は残り2年。2年で改憲したい」と訴えた。

 6日の番組収録で、首相就任を「狙っている」と重ねて言及。ただ党内では「なぜ優遇されるのか」といったやっかみの声もある。

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