除染活動を行う消防隊員ら=11月11日、福井県福井市松本上町のえちぜん鉄道車両基地

 公共交通機関での薬物テロ災害を想定した福井県の福井市東消防署とえちぜん鉄道の合同訓練が11月11日、福井市松本上町のえち鉄車両基地であった。避難誘導や除染活動など乗客の命を守る対応を確認した。

 東京五輪などを契機とした福井への観光客増加を見据え、関係機関の連携強化を図ろうと秋の火災予防運動(9~15日)に合わせて実施。約40人が参加した。

 乗員乗客16人がいる車両内で、放置された不審物から有毒ガスが発生、重傷者がいる-との想定で行った。異常を知った乗務員が素早く乗客を車外へ避難誘導し、意識がもうろうとする重傷者を救出。消防へ被害状況を通報した。

 消防は薬物の検知や不審物の処理、搬出を実施した。除染所では、シャワーで乗客らを一人一人除染。救急隊員らは治療の優先度を決めるトリアージを行い、重傷者を緊急搬送した。

 訓練後、えち鉄の豊北景一社長は「テロ被害はいつ起きるか予測がつかないが、有事の際には乗客の救助を最優先に、訓練を生かして適切な活動につなげたい」と話した。

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