大学入試センター試験に臨む受験生=2019年1月、東京・本郷の東京大学

 大学入試センターが2021年1月に実施する初回の大学入学共通テストの英語について、「読む・聞く・書く・話す」の4技能のうち、「読む・聞く」の2技能のみを測る従来の方針を維持する方向で検討していることが11月8日、センターなどへの取材で分かった。専門家も交えて話し合い、11月中にも正式決定する。

 現行の大学入試センター試験には「書く・話す」技能を間接的に測る出題形式が含まれる。共通テストでは、4技能を直接測る民間検定試験の導入を前提に、この出題の廃止方針が示された。民間試験導入は結局見送られたが、出題の廃止に変更はない見通しだ。

 現行の学習指導要領などで4技能を踏まえた「使える英語」が重視される中、センター内の議論では「『書く・話す』を間接的な形で出題する意義は薄い」との意見が有力だという。

 廃止されるのは、複数の単語を正しく並び替えることを通じて「書く」力を問う語句整序問題と、複数の単語から同じ発音を含む単語を選んだり、単語の中で強調して発音する部分を選んだりして「話す」力を測る問題。民間試験導入見送りが決まる前の6月にセンターが公表した「共通テスト問題作成方針」で、廃止が明記されていた。

 また、共通テストの英語の配点もリーディング100点、リスニング100点の計200点のまま維持される見通し。センター試験の筆記200点、リスニング50点の計250点と比べ、リスニング重視となっている。

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