クマに襲われ、女性が軽傷を負った現場=11月8日、福井県大野市木本

 11月8日午前8時ごろ、福井県大野市木本の住宅裏の水路で、野菜を洗っていた80代女性がクマに襲われ、右手や頭に軽傷を負った。今季、福井県内でクマに襲われてけがをしたのは8人目で、大野市では初めて。

 現場は、上庄中学校から南西へ1キロほどの山際にある集落。市によると、女性がサトイモを洗っていたところ、気配を感じて顔を上げると体長1メートルほどの成獣1頭が襲いかかってきた。右手の指と手首、左手首、頭に引っかき傷などを負い、倒れた弾みで頭を打った。

 女性が襲われる前の午前7時40分ごろ、現場から東へ約300メートルの木本観音堂北側の住宅敷地内で成獣1頭が住人により目撃された。市は、女性を襲ったクマと同一の可能性が高いとみている。

 その後の捜索で、現場から南西方面の山際で、山中に向かう足跡を確認。市は足跡があった付近に捕獲檻(おり)1基を設置したほか、市緊急メールを流し、周辺を重点的にパトロールした。

 現場近くの70代男性は「夜に外出する時は気をつけているが、明るい時間に被害が起きたので怖い。気軽に出歩けない」と話していた。

 木本が校区内の上庄小学校は8日、職員が集団下校を引率。上庄中学校も部活を取りやめ、職員が付き添い集団下校とした。週明け以降は当面、両校とも保護者が車で送迎する措置を取る。

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