スタバ増加に地元喫茶店どう対抗【ゆるパブ】

スタバなどに代表されるコーヒーチェーンの地方進出に対する、田舎の喫茶店店主ゆるパブメンバー平等がマクロではなくミクロ見解で書きたいと思います。ベルベールという喫茶店を経営しながら失敗した経験をもとに経営アドバイザーもやっています。

さて、大手の進出は、私のように福井という地方での喫茶店経営者にとって大打撃を2つ受けることになります。

1つ目は、集客が分散し顧客が減ること。人口に対して飽和状態の飲食店は顧客の取り合いをしています。そこへ大手の多店舗進出は脅威でしかありませんよね。

大手チェーンの強みは、なんといっても販促力、ブランド力です。オープンしたというだけでお客が行列を作り、さもそこにいるだけで自分は都会派だという気持ちにさせてくれるシチュエーション。まったくうらやましい限りです。それに対して地方の喫茶店の強みは、常連客に支えられている集客。しかし、支えられている反面、常連客に潰されることもあるので諸刃の剣なんですけどね。

そんな強大な敵だから行かないのか?いや、私もよく行きます(笑)敵情視察とかそんな理由ではありません。安定しているからです。味も万人受け、いすやテーブルもちょうどいいサイズ、電源やWi-Fiも無料で使わせてもらえるなどが理由です。簡単にまとめると「便利」の一言なのです。

2つ目は、その地域の喫茶店の暗黙ルールが変更されることです。1つ目も重要ですが、2つ目がもっと大きな打撃となります。例えばモーニングサービス。朝9時から開店しトーストやサラダなどそれなりのボリュームが当たり前だったのが、大手コーヒーチェーンは朝の7時に開店しトーストとゆで卵とコーヒーという簡易設定のものを格安で提供します。

大手の行うことは正義であり、それが都会では当たり前という既成概念を作り上げます。
正義とは大多数が支持する意見という意味です。この正義がまかり通ると私たちの自由な発想で作られたルールは間違ったモノになり悪とされます。

新しいものを取り入れて変化することはとても大事なことですが、昔ながらのそのお店やその街のルールもまた大事なことです。どこかの誰かが言っていました。「飲食店で何を食べている?」との問いに、「情報を食べている。」とのこたえ。

地方の喫茶店に比べ大手は、インターネットやマスメディアを使い情報を何倍も何十倍も発信しています。そこに流された情報こそが世の中のスタンダードになります。スターバックスがその県に何店舗あるかがステータスとされてしまったりします。

地方には地方なりの良さがあり、そもそもカラーが違うとどんなに叫んでも大多数の意見に押しつぶされてしまいます。このように、地方に大手が多店舗展開してきたとき、だれも気づかないところで失われてしまう地方の特色の一つが地方の喫茶文化です。喫茶店を利用する方は、ぜひ逆の考え方をしてほしいと思っています。大手コーヒーチェーンはどこに行ってもあるのだから、その地方にしかないその土地の喫茶店を楽しんでください。その土地の人たちと触れ合うきっかけにもなりますよ。

このように、お客のWANTSを理解していれば大手コーヒーチェーンはそんなに怖くありません。逆に大手コーヒーチェーンの真似をしようとすると痛い目をみます。大手さんの良いところは取り入れるべきですが、メニュー内容など中途半端のパクリは自分の店のコンセプトが安定しなくなる原因なのでやめた方がいいですね。大手コーヒーチェーンが近所にオープンするときは、とにかく自分のお店の何が良くてお客が来ているかを見直すことで客離れを最小限に抑え棲み分けができますよ。

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【ゆるパブコラム】福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。ゆるパブメンバーを中心に執筆中。

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