越前がに漁が解禁となり、船上でタグ付けする漁師たち=11月6日、福井県の越前町沖

 福井県越前町の越前漁港と坂井市の三国港で11月6日行われた越前がにの初競りで、ズワイガニの最上級ブランド「極(きわみ)」は1匹も出なかった。越前町漁協の関係者は「質が伴わないものは認定しない。ブランドの価値を徹底し、妥協しなかった結果」ときっぱり話した。

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 極は、ゆでた重さが1・3キロ以上、甲羅幅14・5センチ以上、爪幅3センチ以上のズワイで、生の状態では重さ1・5キロ以上が目安。この日条件をクリアしたズワイは越前漁港で3匹、三国港で4匹あったが、身が詰まっていなかったり傷があったりして認定されなかった。

 三国観光協会の刀根亨会長(61)は「初競りに極があると、今年もカニシーズンがやって来たなという感じが出て盛り上がるので、ないのは寂しい」と残念がった。鮮魚店「たけ庄」の竹内修治社長(49)は「また明日以降に期待したい」と語った。

 極は品質、ブランドイメージを守ろうと、認定審査が年々厳しくなっている。漁獲数は2015年度の406匹から減少傾向にある。昨年度は、越前がにが国の「地理的表示(GI)保護制度」に登録されたことで一層厳しくなり、87匹にとどまった。

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