2019年1月の大学入試センター試験で、開始を待つ受験生=1月19日、福井県福井市の福井大学

 大学入学共通テストで、2020年度の英語民間検定試験導入が見送られことで、民間検定試験を活用する方針を示していた福井県内の大学・短大にも動揺は広がった。10月下旬には全国の大学について活用の有無が公表されたばかりで、各大学の入試担当者からは「驚いた」「受験生が気の毒」といった声が聞かれた。

 県内の全7大学・短大のうち、福井大学と福井県立大学、福井工業大学、仁愛大学、仁愛女子短期大学の5大学・短大が出願資格や加点、点数換算などで活用する方針を示していた。

 福井大学は全学部で出願資格に、国際地域学部は一定の条件で共通テストの外国語を満点にする予定だった。大学の入試担当者は、ニュースや文部科学省のホームページ上で見送りの情報を知り「国の方針に従うのみ」と言葉少な。2024年度をめどに新たな制度の導入を検討するとしていることに対しては「国が公表したことに対応していく」と淡々と述べた。

 県立大学は、出願資格や加点方式として活用する予定だった。担当者は「正式な通知はまだもらっていない」とした上で「民間試験で加点する場合と、大学入学共通テストの点数を比べて高い方を採用する方式としていた。(同大を目指す受験生に)大きな影響はないと思うが…」と話した。ある大学の入試担当者は「将来を左右する受験だけに、高校生たちはいろいろな思いを抱いて勉強しているはず。一番混乱したのは生徒」と心情を思いやった。

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