1歳10カ月の息子のことです。1歳になったころ、右足裏の小指の付け根あたりに茶色い点を見つけました。少しずつ大きく、色も黒くなり、ほくろのようです。現在は米粒より一回り小さいほどの大きさになりました。足の裏のほくろはあまり良くないと聞いたことがあり、心配です。このまま放っておいていいのでしょうか?(福井県福井市・女性)

【お答えします】八木洋輔・福井赤十字病院皮膚科副部長

 ■大部分は良性、基本的に心配なし

 一般的に「ほくろ」と呼ばれるものは、生まれつき存在しているほくろの細胞、母斑細胞と呼ばれる細胞が茶色い色を作るため、皮膚に茶色い色調がみられます。また、足の裏のほくろは悪いもの、といううわさについてですが、医学的な統計では、足裏のほくろが悪いものが多いのではなく、ほくろのがんだけを集めてきた統計で、日本人においてほくろのがんが足の裏に多い、ということです。つまり、足の裏でも大部分は良性なので、基本的には心配する必要は少ないと考えて構いません。

 ほくろが悪いものかどうか、ということで心配だと思いますが、生まれつきの通常の大きさのほくろは基本的に問題ないことが多いです(生まれつきでも、数十センチという巨大なものはまた話が別になります)。一度皮膚科で相談し、足裏の成長にあわせてのゆるやかな拡大の場合、様子をみられてはいかがでしょうか。

 ■悪性だと際限なく拡大

 一般的に大人の場合、手のひらや足の裏のほくろに気づいて受診された人には、大きさや形、濃淡や出現に気づいた時期などを確認します。

 悪性黒色腫の場合、際限なく拡大することが多いため、大きさ(直径が6~7ミリを超えるかどうか)や、不整な形がないか、ほくろに一部色の濃い部分があったり、淡い部分があったりと濃淡が不整であるかどうかなど確認します。ほかにもダーモスコピーという拡大鏡で色調のパターンを確認します。

 良性のものは足裏にある指紋のへこんだ部分に色がついていることが多く、悪性のものは指紋の盛り上がった部分に色がつくことが多くみられます。ただし、ほくろのできている部位や小児の場合は必ずしもそうならないこともあり注意が必要です。

 また、年齢とともにほくろが大きくなったり増えたりすることがあるかと思いますが、母斑細胞は年齢とともに増加することもあり、年をとるとほくろが増えたり、盛り上がってきたりするのはこのためです。

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