年間130万人以上の観光客が訪れる東尋坊=福井県坂井市三国町安島

 福井県坂井市は来年度、東尋坊(同市三国町安島)の魅力向上に向け、滞在性や回遊性を充実させる再整備に着手する。広さ17ヘクタールを計画区域に設定し、誘客拠点施設や新たな遊歩道の整備など大規模な七つの改革に取り組み、入り込み客数の大幅増につなげたい考え。2020~23年度を実施期間とする基本計画を年度内に策定する。

 23年春の北陸新幹線県内延伸や25年大阪・関西万博を見据え、インバウンド(訪日外国人客)の受け入れ態勢充実を含めた観光客の満足度向上を実現する。基本計画には、改革項目として▽駐車場▽商店街▽散策路▽誘客拠点施設▽公共交通ステーション▽アクティビティ▽宿泊施設―の七つを掲げる方針。

 拠点施設では仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の技術を駆使し、東尋坊の絶壁を体感できるコンテンツ整備を目指す。アクティビティについては、自然景観に配慮しつつ森や岩などを生かしたキッズエリアを造成するほか、大人でも楽しめるものをつくり上げることで、滞在時間を長くしていきたいとしている。

 市営と民営が混在している駐車場の出入り口を統合して一元管理し、車の導線を分かりやすくする。路線バスの発着所とタクシー乗降所を集約した待合所を拠点施設に併設する形で整備し、利便性を向上させる。

 空き店舗のリノベーションや身体障害者にも配慮した新たな遊歩道の整備、展望テラスの造成、リゾートホテル誘致を想定した区画の確保も進め、安島地域一帯を大きく様変わりさせ、イメージの一新につなげたい考え。

 坂井市は基本計画策定に向け、公募型プロポーザルを実施しており、11月中に業者を選定する予定。有識者や地元観光業者・団体、行政などでつくる策定委員会をつくり、具体的な実施内容を取りまとめる。

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