東京都の神田郵便局(千代田区)と芝郵便局(港区)の幹部がそれぞれ「料金別納」制度の支払いに使われた大量の切手を着服し、金券ショップで計約5億4千万円に換金していたことが10月31日、分かった。2014年度から16年度にかけ、神田郵便局で4億円、芝郵便局でも1億4千万円に上る。日本郵便は全額を返還させ18年度に2人を懲戒解雇したが、公表していなかった。

 料金別納制度は企業などが大量に郵便物を送る際に利用され、封筒やはがきに直接切手を貼らず、料金相当額を一括で現金や切手で支払う。受け取った切手は郵便局で細断処分しなければならない。今回はその切手が持ち出された。着服された切手に消印は押されていなかったとされる。

 大量に郵便物を出すと料金を割り引く仕組みでの料金別納について、日本郵便は今年1月に切手での支払いを廃止した。

 東京国税局は税務調査で、換金分は日本郵便の所得に当たると判断し、16年度までの3年間でほぼ同額の申告漏れを指摘したもようだ。

 日本郵便は「神田郵便局と芝郵便局で、切手の不適切な取り扱いがあったことは事実だ」と説明した。詳細の確認を続けているという。

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