クマに引っかかれ、女性が軽傷を負った住宅の車庫付近。周辺では目撃情報も相次いだ=10月30日、福井県勝山市旭町1丁目

 10月30日午前7時半ごろ、福井県勝山市旭町1丁目の住宅車庫でごみを出そうとした70代女性がクマに左足首を引っかかれ、擦り傷を負った。命に別条はない。今季、県内でクマによる負傷者は5人目となり、勝山市では3人目。この前後には、市中心部の成器西小付近や現場近くの住宅街などでクマ3頭の目撃情報が相次ぎ、市は周辺住民に警戒を呼び掛けている。

 現場は市街地の住宅街。市によると、女性は自宅の車庫で空き缶が入ったごみ袋の口を結んでいたところ、小型のクマが入ってきた。驚いてごみ袋を投げつけたが、足元に来たクマに引っかかれたという。成獣か幼獣かは不明。

 周辺では同日午前7時10分ごろ、昭和町1丁目の成器西小南側の住宅付近で成獣1頭と幼獣2頭を近くの男性が目撃。その後、旭町1丁目の繊維工場付近や住宅街でも複数の住民が見つけた。

 さらに旭町1、2丁目の国道157号旭町交差点を横断するクマを、車を運転中の女性が見た。クマは片瀬町1丁目の方に向かった。

 市は一連の目撃情報は同じクマ3頭で、けがをさせたのはそのうちの1頭の可能性が高いとみている。市緊急メールを流したほか、周辺を重点的にパトロールした。

 現場近くの70代女性は「次から次へとクマが出てくる。家の近くが通り道になっていて、怖くて出歩けない」と話した。

 旭町が校区内の成器南小は30日、職員が巡回後、児童の集団下校を引率した。31日は保護者の車での送迎とする。勝山南部中も保護者に送迎の協力を依頼。成器西小は24日から当面の間、全校児童を保護者の車での送迎とし、勝山中部中も保護者に送迎の協力を求めている。

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