激しく燃え上がる首里城の正殿=10月31日午前4時ごろ、沖縄県那覇市(近隣住民撮影)

 沖縄県の那覇市消防局は10月31日、首里城火災の出火元は正殿の可能性が高いと明らかにした。同局によると首里城の火災でこれまでに正殿、北殿、南殿など6棟が焼け、約4200平方メートルが焼失している。また、最初に駆け付けた警備員が、煙が正殿の中から出ているのを目撃していたことが分かった。県警は、正殿内部から出火したとみている。

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 同日午前2時40分ごろ、那覇市の首里城で「煙が上がっている」と警備会社から119番があった。正殿などが激しい炎を上げて燃え、消防車両が10台以上出動して消火に当たったが、首里城の正殿と北殿、南殿がいずれも全焼した。けが人の情報はない。那覇署や消防が出火原因や経緯を調べている。

 那覇市消防局によると、焼失した首里城の建物のうち正殿や南殿、北殿にはスプリンクラーが設置されていなかったと明らかにした。法的な設置義務はないとしている。

 火災を受けて那覇市は災害警戒本部を設置し、公民館や小学校計3カ所に避難所を設けた。那覇署などは周辺住民を避難誘導した。那覇市消防局は火の粉が広範囲に舞っているとして、31日午前4時すぎから防災無線で住宅への飛び火に警戒するよう呼び掛けた。

 那覇市の城間幹子市長は、首里城火災を受け市役所で記者会見し「残念でならない。衝撃を受けている」と語った。

 
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