水没した長野新幹線車両センター=2019年10月13日、長野市赤沼

 JR西日本は10月28日、台風19号で北陸新幹線の長野新幹線車両センターが水没し2編成24両が浸水した影響により、2020年3月期連結決算で30億円の特別損失を計上する見通しだと発表した。

 30億円は2編成24両が全て廃車になった場合の損失額といい、取得価格から減価償却の累計額を差し引いて計算した。 

 JR東日本も10月28日、台風19号により浸水被害に遭った北陸新幹線の車両の帳簿価格は、9月末時点で118億円だと発表した。保有する96両が全て廃車となった場合の最大の損失計上額となる。10月は計画運休が響き、120億円程度の減収が見込まれると明らかにした。決算発表の記者会見で説明した。

 118億円は車両の取得価格から減価償却の累計額を差し引いた額。廃車の判断に関し、赤石良治常務は記者会見で「明確に言える段階ではない」と述べた。現時点で台風の全体的な影響を算定するのは難しいとして2020年3月期の連結業績予想は据え置いた。

 台風19号では長野市の車両センターにあった北陸新幹線の10編成120両が浸水した。E7系の8編成96両はJR東日本の保有で、JR西日本の分はW7系24両だった。

関連記事