杉の木から顔をのぞかせるクマ=10月26日午後3時半ごろ、福井県勝山市芳野町1丁目

 福井県勝山市中心部の芳野町1丁目の住宅街で10月25日に見つかった親子とみられるクマ2頭は27日も杉の木に居座り続けた。日没を過ぎてもまだ木の上に潜み、“籠城”は長期化の様相を見せている。

 市によると、クマは隣の柿の木から実を取って食べており、27日朝には実はほとんどなくなっていた。同日午後からは、市職員が実が残った枝を切り落とし、“兵糧攻め”に着手。杉の木の周辺に設置したおりを4基から7基に増やし、誘導を試みている。

 現場は住宅密集地で猟銃が使えず、麻酔銃は距離があるため撃つのは難しい。引き続き、市は24時間態勢で監視、警戒を続け、勝山署は周辺道路の通行を規制している。

 一方、市はクマをおびき寄せる原因になっている柿の実の回収するため26、27日、市役所駐車場にパッカー車を配置。撤去した柿の実が区単位で持ち込まれ、2日間で約5トンとなった。引き続き、市民に柿の撤去を求めている。

関連記事