記念講演会で、ダイキン工業の経営戦略について語る十河政則社長兼CEO=10月24日、福井県福井市の県生活学習館

 北陸技術交流テクノフェア2019の記念講演会が10月24日、福井県福井市の県生活学習館で開かれ、ダイキン工業(大阪府大阪市)の十河政則社長兼CEOが「変化の時代への対応と人を基軸におく経営」と題し、同社の取り組みを語った。

 ダイキン工業は世界150カ国以上で事業を展開、成長を続け9期連続で増収増益となった。経営戦略について、十河氏は▽グローバル展開▽M&A(企業の合併・買収)▽業務提携による市場開拓―の三つを挙げた。

 「バブル崩壊の90年代、赤字に転落した。世界的なメーカーを目指そうと、エアコン普及率の低い海外に市場を見いだした」とグローバル展開の転機を語った。人材育成など自社では時間の掛かる部分はM&Aで補い、技術供与にも踏み込む業務提携で市場を広げる手法を紹介した。

 人を基軸に置く同社の経営理念について「企業の競争力の源泉は人にある」と強調。「社員の能力を引き出すには、一人一人の納得感に基づく意欲が大事であり、経営者や幹部の使命」と述べた。

 デジタル革命で社会や産業構造が変化している時代。十河氏は異分野の技術者や大学と連携するオープンイノベーションの取り組みと展望を語り「変化をチャンスと捉え、現場に立って変化を読み取る洞察力が求められる。勇気と覚悟を持って決断を」と経営の心構えを説いた。

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