杉の木から顔をのぞかせるクマ=10月26日午後3時半ごろ、福井県勝山市芳野町1丁目

 福井県勝山市中心部の芳野町1丁目に10月25日出没し、住宅街の柿の木で見つかった親子とみられるクマ2頭は、一夜明けた26日も隣の杉の木にいることが確認された。市によると、日没を過ぎてもまだ木の上に潜んでいる。

 市は24時間態勢で職員が交代しながら監視、警戒を続け、周辺住民に外出や一人での行動を控えるよう呼び掛けた。勝山署は引き続き、周辺道路の通行を規制している。

 市によると、クマは杉の木を登ったり、下りたりして隣の柿の木から実を取って食べているという。1頭があくびをする様子も確認された。

 柿の実は多く、長期戦になる可能性も。自宅からクマが居座る木が見える80代男性は「いつまで続くのか」とため息をつき、「気軽に出歩くこともできず参った。早く何とかしてほしい」と不安げな表情を浮かべた。

 近くの60代男性は「隣に柿の木があり、クマにとってはレストラン付きのホテルのようなもの。猟友会も市街地で銃を撃てないだろうし、どうしようもない」と話した。

 現場に近い芳野町2丁目のしろきこども園付近では同日午前3時ごろ、この2頭とは別の成獣1頭と幼獣1頭が住民男性に目撃された。

 市クマ対策警戒連絡室は26日、市民に柿の収穫を急ぐよう文書で区長を通じて要請した。不要な柿の処分用のパッカー車を26、27日、市役所南側駐車場に配置している。
 

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