記者らを取材し、力を合わせて制作した紙面を手にする高校生たち=10月26日、福井県福井市の福井新聞社

 福井県高校総合文化祭の新聞大会が10月26日、福井県福井市の福井新聞社で開かれた。福井県内4校の新聞部員29人が編集局を巡り、記者の仕事ぶりや紙面制作のポイント、デジタル戦略などを丹念に取材。自由な発想で紙面をレイアウトし、手作りの「交流新聞」を完成させた。

 県高校文化連盟新聞部会が毎年開いている。これまで県内の商店街や観光地を取材してきたが、今回は生徒たちに新聞制作の現場を知ってもらい、活動に生かしてもらおうと新聞社を会場にした。

 金津、美方、武生商、藤島の1、2年生が学校の枠を超えて4班に分かれ、記者やカメラマン、紙面編集を担う整理部門、デジタル部門を順に取材。本紙の担当者から記者のやりがいや苦労、情報を分かりやすく伝えるための紙面作り、インターネットを活用した電子新聞やニュース速報の取り組みなどを聞いた。

 写真映像部では、機材約15キロが入ったリュックを背負いカメラマンの大変さを体感。「読者の目線に立った写真を撮るため、客観性を忘れないようにしている。福井が好きだから福井の良さを伝えたい」との話に耳を傾け、熱心にメモを取った。本社で開催中の福井新聞文化センターの文化祭や、鉛を使ったかつての紙面作りなどを紹介する新聞おもしろ館も取材した。

 編集作業の制限時間は約3時間。生徒たちは手分けして原稿を執筆し、積極的にアイデアを出しながら紙面構成を考えた。紙面には「FUKUIの魅力伝える天職」「読者目線で理解しやすい記事」など考え抜いた見出しが並んだ。読者の目を引きやすいよう写真を中央にレイアウトしたり、主見出しを大胆に斜めに配置したりするなどの工夫も見られた。

 4班の編集長を務めた金津高の2年生は「新聞作りは大変な仕事で、いろいろな人の力を結集して作られていることが分かった」と話した。武生商業高の2年生は「最後までこだわって新聞を作ることができた。今までで一番納得がいく仕上がり」と満足そうだった。

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