目撃されたクマ2頭が登っている杉の木(中央)=10月25日午後4時半ごろ、福井県勝山市芳野町1丁目

 10月25日午後1時半ごろ、福井県勝山市芳野町1丁目の店舗横にある柿の木に登っているクマ2頭を住民女性が目撃した。クマは隣の杉の木に登り、木の上に居座った。市は成獣1頭と幼獣1頭を確認した。

 現場は市中心部の住宅密集地で、きたこども園や商業施設に近い。勝山署は周辺の道路の通行を規制、市は周辺住民に外出を控えるよう呼び掛けた。

 福井県警勝山署員や市職員、猟友会員らが高さ十数メートルの杉の木を取り囲み、にらみ合いの状況が続いた。クマは葉に隠れて姿が見えなかったが、木の上で動くたびに枝と葉が激しく揺れ、枝が折れる音もした。

 市はこの間、付近に捕獲用おり4基を設置した。日没を過ぎても木の上に潜んでいるという。市職員が交代しながら監視、周辺の巡回を続けている。

 杉の木から近い表具店の女性(65)は「あそこにクマがいると思うと怖い。夜も落ち着いて過ごせない」と表情をこわばらせた。

 現場近くでは同日午前1時ごろにも市道西側の空き地で、成獣1頭と幼獣1頭を女性が目撃しており、同じクマの可能性がある。

 24日夜にクマが潜んでいた昭和町3丁目の国道157号西側の草地については、25日早朝に市職員が重点的にパトロールしたが、クマは確認できなかった。

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