地面に寝転ぶ親子。山田証さんの歌声に癒やされた=10月10日、福井県福井市の足羽山

 自然の中で寝そべろう―。森林についての知識や遊び方を教える森林インストラクターで“森のシンガー・ソングライター”としても活動する山田証さん(40)=福井県福井市出身=は、身近にある公園や里山で、ごろんと寝転んでみようと子どもたちに呼び掛けています。背中を地面につけて目や耳を澄ますと、木々や風、太陽など自然への感性や興味が高まり、新たな発見があると話します。

 「まるで自分が自然の一部になったように感じるでしょ」。10月10日、福井の母親と福井新聞社でつくる子育てグループ「ふくまむ」が福井市の足羽山で開いた催しで山田さんは、寝転んだ親子に語りかけました。

 木がどんなふうに伸びているのか、風はどこから吹くのか、太陽が照らす場所など、自然の様子や移ろいに気付くきっかけになる。親子で「どんぐりころころ」を歌うと、より自然が身近な存在になるように感じました。

 空になったペットボトルにドングリなどの木の実、枯れ葉、枝などを詰めれば「森のマラカス」の出来上がり。入れる物によって音が全く違います。持参した皿などを使い、花や草を摘んで自由に“生け花”も楽しみました。

 自然の中に行く際は注意も必要です。▽長袖の上下▽脱ぎ着しやすい上着▽足元のしっかりした靴-。黒い服はスズメバチが寄ってくるのでNGですが、「黄色だとチョウが寄ってくるかも」(山田さん)。帽子は落下物や障害物、気温差から頭を守ってくれるので、必ずかぶるようにしましょう。

 「虫よけ薬は体に優しいものを。ただ、子どもたちが自然の中で転んだり、虫に刺されたりするのは心配だけど、学びを得て心身が丈夫になる面もあります。ある程度のことは『体験する』つもりで」とも助言。ただし、マムシ、スズメバチには細心の注意を払って。人けのないやぶの中などに潜んでいる可能性があります。もちろんクマの出没にも気を付けましょう。

 山田さんはキャンピングカーで全国を巡り、森の魅力を伝えるコンサートを続けています。9月には子どもたちに大自然の素晴らしさを伝えたいと、米・アラスカで歌や動画の収録を行いました。かつて不登校になった経験から、そんな子どもたちを支援する活動にも取り組んでいます。

関連記事