首相官邸に入る菅原一秀経産相。この後、安倍首相に辞表を提出した=10月25日午前7時50分

 菅原一秀経済産業相(57)=自民党、衆院東京9区=は10月25日、安倍晋三首相と官邸で会い辞表を提出した。自身の選挙区内の有権者に香典や果物を配ったと週刊誌で報じられ、寄付行為を禁じる公選法違反の疑いが浮上していた。菅原氏は9月発足の第4次安倍再改造内閣で初入閣を果たした。安倍政権に大きな打撃となる。後任は、梶山弘志元地方創生担当相。関西電力役員らの金品受領問題が浮上する中、電力業界を所管する経産相が交代する事態となる。野党は首相の任命責任を厳しく問う構えだ。

 菅原氏は閣議後会見で、秘書が地元有権者に香典を配ったとする週刊誌報道に関し「結果として秘書が香典を出した」と述べ、報道内容を認めた。また、秘書が代理で香典を出したことを確認せず、翌日になって「私も香典を持って行った」と述べ、結果として二つ香典を出すことになり、一つは遺族から返却されたと説明した。

 菅原氏は衆院当選6回。自民党無派閥で菅義偉官房長官に近い。経産副大臣や財務副大臣などを歴任。10月の消費税増税に伴うキャッシュレス決済のポイント還元制度普及にも取り組んでいた。

 第2次安倍内閣以降、閣僚辞任は9人目で、今年4月に当時の桜田義孝五輪相が辞任して以来。

 週刊文春によると、菅原氏の公設秘書が今月、地元の東京都練馬区内の葬祭場に香典を持参したほか、事務所から故人への枕花を発注した疑いが判明。大型連休前後には後援会幹部にリンゴを配ったという。

 このほか菅原氏は、有権者にメロン、カニなどの贈答品を贈っていたとも同誌に報じられ、11日の予算委員会で「しっかり調べる」「確認を事務所に指示した」などと答弁していた。

関連記事