北陸新幹線のE7系=2014年2月、JR長野駅

 北陸新幹線が10月25日、東京―金沢間の全線直通運転を約2週間ぶりに再開する。台風19号による線路の冠水や設備故障から復旧したが、車両センターの浸水で、3分の1の車両が使えないため、臨時ダイヤによる運行。東京―金沢間を直通する「かがやき」は被災前の定期ダイヤより2本減、「はくたか」は変わらない。最速列車の所要時間は2時間28分を維持する。

 JR関係者によると、車両不足のため、年内にダイヤが元に戻るのは困難な見通し。首都圏と北陸が直結する路線に沿線の期待は高いが、観光客の動向など経済への影響は長引きそうだ。年末年始のUターンや帰省は例年以上の混雑になる可能性もある。

 JR東日本によると、24日午前に始まった指定席の予約では、一部列車で最上級座席「グランクラス」が満席になるなど、順調だという。

 今回の臨時ダイヤは11月29日まで。東京―長野間の停車駅が多い「あさま」が11本減るため、上越新幹線「とき」が本庄早稲田、北陸新幹線「はくたか」が安中榛名、佐久平の各駅に一部臨時停車。途中駅を利用する乗客に配慮する。

 JR東は、北陸と同じ「E7系」車両を上越新幹線から転用する方向で検討しており、さらに列車本数を確保したい考え。北陸新幹線の全30編成のうち、浸水した10編成を除く20編成をフル稼働させるダイヤになっており、車両トラブルが発生すれば、運休に直結しそうだ。

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