福井県福井市は、民営化の方針を示している2温泉施設のうち、美山森林温泉みらくる亭(市波町)を来年4月から休館し、民営化に向けた準備を進める。国民宿舎鷹巣荘(蓑町)は来年4月に民営化する方針で、事業者の募集要項を10月21日に公表、土地建物の最低売却価格を1億5218万円に設定した。

 みらくる亭は1989年の開業で、指定管理者が運営し、年間約4万5千人が利用している。民営化に向けた市場調査を昨年行ったところ、3事業者から活用法の提案があり、民間の参入意欲が確認できたとして、今年7月に公表した市施設マネジメントアクションプランの素案で民営化の方針を示した。地権者への説明を始め、民営化に理解を求めている。

 指定管理期間が来年3月末で終わるため、同4月から休館し、公募のための準備を進める。市おもてなし観光推進課は「できるだけ空白期間が短くなるようにしたい」としている。

 市有地にある鷹巣荘は、来年4月の民営化へ▽日帰り入浴、宿泊施設として10年は運営を続ける▽利用料金を3年は据え置く▽鷹巣地区の観光振興に取り組む▽鷹巣の名称を使う-などを条件に、福井市内に本拠地がある法人や、法人グループを募集する。

 1969年度の開業で、2013~14年度に耐震補強と改修工事を行っている。年間約4万2千人が利用している。指定管理期間は来年3月末で終了する。

 福井市は15年に策定した市施設マネジメント計画で、採算性の高い観光施設は民営化など管理運営を見直すとし、昨年策定の財政再建計画で、みらくる亭、鷹巣荘ともに民間譲渡の方向性を示した。市施設マネジメントアクションプランの素案では、民間譲渡を「民営化」に表現を変えた。

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